カントク直伝カート講座

 今回は実際にあったトラブルを基に....。

ヤマハKT100エンジンの燃料ポンプを作動させる「パルス」は、クランクケースから取り出
しいるのは、皆さんご存知ですよね...。
写真にある様に、クランクケースから出ているニップルにホースをつないで取り出しています。
このホースの密着が悪いと隙間から圧が漏れ、ポンプが作動しなくなり、走行中に失速や息継ぎが出てしまうのです。
 あるレースの公式練習後、スムーズにエンジンが回らないと、泣きそうな顔でトラブルを訴えてきたB選手。
燃料系のトラブルだと判断し、キャブレター周辺を覗くと、負圧ホースの根元にホースバンドやタイラップで圧漏れ対策が施されていませんでした。

根元にタイラップを巻き、対策をすると、B選手は水を得た魚のごとくスイスイ走り、レースは見事に表彰台に立ったとさ。

めでたしめでたし...。


(因みにこのホースはカチカチで、柔軟性はなくなっていました)


カントク直伝カート講座TOPに戻る