カントク直伝カート講座

皆さんこんにちは。
今回はエンジンメンテナンスの話。

KTなら、上回り○○時間、下回り○○時間...。
MAXなら、上回り○○時間、下回り○○時間...。

という様に、メーカーだったりショップだったりと発信元は様々とはいえ...
メンテナンスサイクルの推奨時間というものを耳にした事、一度はおありかと思います。
しかし、これを過信はするのは禁物です。

エンジンの使い方はドライバーによって千差万別。
当然、エンジン内部の各パーツに掛かっている負担も一様には言えません。

 

先日も、A選手のKTエンジンをメンテしていた際、ピストンにクラックを発見しました...。
このエンジンはトラブルが出ていた訳でな無かったのですが、レース前という事で、メンテナンスに出てきたものでした。

もし、あと一回走っていたら....
間違いなくピストンは割れ、エンジン全損になっていた事でしょう。

本当に発見できて良かったです。


 メンテナンスというのは、エンジンを速くするものではありません。
特にワンメイククラスにおいては「性能維持」の為、また今回の例のように「転ばぬ先の杖」になるものだと私は認識しています。

推奨時間内だからといって安心せずに、こまめなチェックを心掛けましょう。
結果として、安心して安定した性能を引き出すという事になるのです。


A選手の様に、少し早めのメンテナンスを心掛けるだけで10万円の出費を抑えることも出来るのです...。

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