カントク直伝カート講座

 皆さんこんにちは。
今回はアライメントアジャスターについて。

 最近のカートは写真のようなアジャスターが装着されていますね。

これはアジャスターの外周とキングピン穴の「円の中心」をオフセットさせてあります。

このオフセット幅(偏芯幅)はそのメーカーによってまちまちで、0.5、1.0、1.5・・・
といったように数種類ラインナップされている場合もあります。

 この部品を使うと何が変わるのかというと、「キングピンの傾斜角」が変わります。使い方は、このアジャスターを360度フレキシブルに回転させ、好みの位置で固定するという、実に単純でアナログな部品です。

では、「キングピンの傾斜角」が変わると、アライメントとしては何が変わるのでしょう?
そうです、「キャスター角」と「キャンバー角」が変わるのです。

特にこのタイプのアジャスターは、この2つのアライメントに対して同時に影響してしまうという欠点? があるので、特に注意が必要です!!!


 一番多く見受けられる、マズイ例は...
キャンバーしか考えずに調整してしまった結果、左右のキャスター角が変わって取り付けられている(結構多いですよ!こういう人...)。

・・・これは非常にマズイ!! 整備したつもりが、整備不良という事ですな...。

このパーツで調整する際は...
キャンバーはある程度妥協して、キャスターを左右同じにする事!!! 
(キャンバーを左右同じにするという事はカートの構造上非常に難しい上に...
割と無駄な労力!? です。)

左右のアジャスターが同じ向きになっていればOK!!
 以上の事を肝に銘じてセッティングを楽しんでください。

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