カントク直伝カート講座

皆さんこんにちは。
今回は上級者向け。キャブレターのセッティング項目、インレットニードルの「チェック圧」について...。
このチェック圧とは、皆さんが走行中に調整するニードル調整ではなく、キャブレターメンテナンスの際に調整するセッティング項目です。


キャブレター内では、サイクル毎に気化されるガソリン量をチェックバルブを開閉する事によって制御しています。
このバルブの開閉ポイントをスプリングの張力によって変化させていますが、この張力を回路内の圧力に置き換えて計測し、この圧力を「チェック圧」と呼んでいます。

このチェック圧を高くしたり低くしたりする事で、キャブレターの性能を最大限に引き出せるか否かが決まってきます。

おなじみのKTエンジンに使用されているワルボロキャブを例に挙げてみます。

簡単に説明しますと...
エンジンに過酷なコンディションではチェック圧を低めに設定した方が...
逆に、レインなどのエンジンには負荷の掛からないコンディションではチェック圧を高めに設定した方が、良い結果が得られます。

 ドライバーの判断材料としては、ニードルを絞っても「なーんか濃い感じがする」場合はチェック圧を上げてみる...。
逆に開けても「燃料が足りない感じがする」場合はチェック圧をやや下げてみる...。
・・・といった感じでしょうか...。

 いずれにしても作業には「繊細かつ熟練した技術」が必要ですので、ショップエンジニアに依頼してください。
(これは、あくまでもこだわりを追い求める「上級者」向けのセッティングです。
 標準的な値で十分な性能を発揮していますので、まずは「走り込み」ましょう!!)



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