カントク直伝カート講座

皆さんこんにちは。
今回はギヤレシオについて。

ご存知の通り、ギヤレシオとは、ダイレクトドライブの場合、リヤスプロケットの歯数÷フロントスプロケットの歯数で算出される、『減速比』の事。

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この値が大きい程、短いコース向き(ショートレシオ)。
値が小さい程、長いコース向き(ロングレシオ)となります。

 例えば、リヤスプロケット80T、フロントスプロケット10Tの場合、ギヤ(スプロケット)レシオは8.0となります。
これはフロントスプロケットが8回転する間にリヤスプロケットは1回転するという事。
つまり、1回転あたりで言うと、トルクは8倍、回転は1/8で伝達されるという事....。

レシオについての説明はこのくらいにして、ここからが本題です。

あるコース、あるクラスで標準的といわれるギヤレシオが7.8だとします。
この場合、レシオを7.7にしようが7.9にしようが、ベストタイムは変わらないでしょう...。いや、変わらないんです!!!

今回お伝えしたいのは、いいタイムを出す為にギヤセッティングをするものではない!という事。

レシオの0.1なんていうのは、予想されるレース展開やコンディションに合わせて行なう..
最後の微調整なんです。

これでパッシングしやすくなるとか、レースの駆け引きがしやすくなるというものなんです。
これでコンマ何秒も速くなったり、遅くなるなんてものではないんです。

よく、「スプロケを##Tに変えたら**秒代に入った!!
次のレースは##Tのスプロケットだ!!」
な〜んて事言っている人を見かけますが、それはたまたまが重なっただけのハナシ・・・。


ですから、トレーニング時などは標準的というか、ちょっと小さめのスプロケットが1枚あれば十分!!
逆にレース時は「微調整」が必要なわけですから、(レインコンディションまで考えると)殆どの種類を揃えておく必要があるわけです。

 本当に速いタイムを出したいのなら、標準より0.2〜3小さいレシオでコーナーを立ち上がれる練習をすることですね...

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