カントク直伝カート講座

今回はチェーン伸びについて...。
ご存知の通り、「チェーンは伸びます」。

エンジンパワーやブレーキ制動力から受ける引張り応力の他に、スプロケットとの摩擦、ダストによる抵抗増加、運動エネルギーetc...
と、あらゆる要因による発熱もチェーン伸びの原因のひとつと言えるでしょう。
そして、伸びたチェーンは周囲のパーツに悪影響を及ぼします。

「伸びたチェーンはスプロケットを削ってしまいます」

例えば、215サイズのスプロケット&チェーンはピッチが7.0mm。
ところが、チェーンが延びてしまい、ピッチが8.0mmになったとします。
こうなったら、チェーンとスプロケットが噛合う所の話じゃありません。
鉄(チェーン)より弱いアルミ(スプロケット)は、ピッチ8.0mmのチェーンが噛み合うまで削られ続け、その寿命を終えてしまいます。

極端な例でしたが、伸びたチェーンに気付かずに使用を続けると、大きな出費に繋がってしまうので注意が必要です!
では、伸びたチェーンの影響がスプロケットまで及ばないウチに、「チェーンの伸び」を発見するには、どうしたら良いか!?

それには、新品のスプロケットにチェックしたいチェーンを掛け、リンクをつまんで遊びがあるかを確認するのです。下の写真をごらん下さい。



 

このチェックはまめに行い、「伸び」を確認したら、直ぐにそのチェーンの使用をやめましょう。
勿体無い様ですけど、使い続けるともっと、「勿体無い」事になりますから...。

最後に、チェーンの伸びを出来るだけ抑え、少しでも長持ちさせるには...
「まめな給油」です!!
走行毎に必ずチェーンオイルをさす癖をつけましょう。

 

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