皆さんこんにちは。
今回は「アクセルワーク」と「燃焼効率」。
現在はクラスにもよりますが、「化学合成油」の使用率が増えてきました。
化学合成油は優れた潤滑性能の他に、燃焼効率が良く、「カーボン(燃えカス)」が少ないのも特徴です。
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しかしながら、使用回転域の幅広いカートエンジンではキャブレターの燃調ではカバーしきれず、燃焼効率の良い化学合成油を使用していても、不完全燃焼によりカーボンが発生してしまいます。
このカーボンはプラグホールから覗きこめば、ピストンヘッドへの付着が容易に確認できます。
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このカーボンの付着を、アクセルワークによって抑える事が出来ます。
それは、ON-OFFを繰り返すラフなアクセルワーク(馬鹿足)とは対照的に、「エンジン回転と車速を考えながら、丁寧にスロットルを開閉する」というもの。
つまり、ニードルやジェットで燃調しておしまい!というのではなく、ドライバーのペダルワークで適正なスロットル開度を保つ事ができれば、ベンチュリー内に効率の良い流速を常に保つことができ、結果として全回転域で燃料の気化が有効に行われるという事。
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・・・これによって、オーバーホール後5時間稼動したピストンヘッドに、全くカーボンが付着していなかった。という事が過去にありました。
そのドライバーはそのレースシリーズにおいて連戦連勝を重ねていた事を付け加えておきます。
つまり...カーボンが付着しない程の丁寧なアクセルワークが高い次元で出来るという事は、エンジンの全使用回転域において、常に完全燃焼させているということになり、エンジンパワーにおいてもアドバンテージが得られる訳です!!
因みにこのドライバーのキャブレター開度は、他のドライバーよりも開いていました。
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「デジタルアクセル(馬鹿足)」を卒業して、繊細なペダルワークを身に付けましょう。
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