今回は「ドライビングとセッティング」について...。
レーシングカートは四輪に比べると、非常にドライビングの自由度が高い乗り物です。
例えば、あるコースをコースレコードで走る為のドライビングとセッティングは無数にあるとおもいます。
言い方を変えれば、マシンバランスが大きく崩れていなければ、どんな特性のシャーシでもドライビングの工夫次第で同じタイムが出るという事。
すなわち、ドライバーが頑張れば何とかなるモータースポーツ。
だからこそ、若手ドライバーのドライビングスキル向上に於いて、レーシングカートが大きく注目されているのでしょう。
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ところが!!
己の努力は二の次で、「良い物探し」がやたらと目に付く昨今のカートレース界...。
非常に残念です...。
お金と手間をかけて良い物を揃えれば、勘違いしてしまうくらいの結果が出てしまう事もあるでしょう。
しかし、それでは「目先の結果」を求めただけです。
もし、ドライバーも「これでいいんだ!」と勘違いしてしまったら...
これでは、いつになっても日本人F1チャンピオンの誕生は無いでしょう...。
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確かに、モーターレースにおいてセッティング能力は重要な要素です。
しかしその前に、もっとドライビングに想像力が欲しい。
もっと、俺がこのマシンを速く走らせるんだ!という強い気持ちが欲しい。
ドライビング技術が未熟な段階から、セッティングに依存したレースライフを送ってしまうと...
時間の面でも、費用の面でも遠回りになると思います。
自分は何が悪くて遅いのか、相手は何が良くて速いのか、走り方なのか、マシンなのか、探し出すべきポイントが無数に増えてしまうのです。
まだ経験の浅いドライバーにとって、これは混乱の元にしかなりません。
まず自分のドライビングを追求して、完成させる事を目標にするべきでしょう。
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百歩譲って「マシンセットアップ」という観点から見ても、ドライビングがしっかりできてない様では、本当にセット変更が必要なのか? ただ自分が下手なだけなのか?
判断ができないでしょう...。
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とにかく!
「ドライビングを研究して欲しい」
それが「レーシングカート」。
それでで勝てるのが「レーシングカート」だと思います。
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