カントク直伝カート講座

 皆さんこんにちは。
エンジンの点火系についてワンポイントアドバイス。
「イグニッションコイル」についてです。

 写真をご覧ください。
これはKT-100Sエンジンのイグニッション側です。

写真中に濃く映し出されている部品が、「イグニッションコイル」です

この部品は、クランクシャフトと同軸に回転するイグニッションローターが持つ、マグネットの磁力に作用し、プラグのスパークに必要な電力を発生させる装置です。

つまり、これが無いとエンジンの出力はありえない! という、非常に重要な部品です。



この部品も当然の事ながら、エンジンの稼動と共に劣化していきます。
これは、振動と熱による内部コイルの劣化であろうと推測できます。

この部品が劣化してくると...

・プラグのスパーク電圧が低くなる。
・回転域によってスパークしなくなる。


・・・という現象が現れるハズです。

 いずれにおいても、はっきりと体感できるものではありませんが、「始動性の低下」や、「な〜んか、すっきり回らない」程度は感じ取ることが出来るでしょう。

こうなってしまったら、改善策は部品の交換しかありません。


オーバーホールしても、「な〜んかパンチが無いな...」とか、「何やっても掛かりが悪いな〜...」と感じたら、それはイグニッションコイルの劣化かも知れませんよ。

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