カントク直伝カート講座

 今回はヤマハKT100Sエンジンユーザーの皆さんにレース前のワンポイントアドバイス。

KTを使用するクラスではヘッドガスケットの厚みが0.4mm以下になると車両規則により、車検落ちとなってしまいます。

 ヘッドガスケットというのはシリンダーとシリンダーヘッドの間に入っているもので、そもそもはエンジン内の気密を保つ為の部品です。
しかし、その本来の機能の他に、その厚みが圧縮比に影響してしまうという機構上の性質があります。
つまり、薄ければ薄いほど圧縮が上がるという事。

 

KTの場合、ヘッドガスケットの厚みは工場出荷で0.5mmとなっていますが、ヘッドの締め付けやエンジン稼動による熱影響などで潰れてきてしまうのです。




 レース時にこの検査をされるのは入賞した車両のみとなりますが、もし規定の0.4mm以下であれば当然失格となってしまいます。
せっかくの入賞をふいにしない為にも、レース前のガスケット交換をオススメします。

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