カントク直伝カート講座

 今回はブレーキのメンテナンス。
皆さんはブレーキのメンテナンスというと、どんな事をやっていますか?

「フルードのエア抜き」、「クリアランス調整」、フルードが漏れてきたら「シールの交換」、パッドが減ったら「パッド交換」。
おそらく、その程度ではないでしょうか!?
その中でも、「パッド交換」に関連したポイントをアドバイスしましょう。

気づいている人も多いかとは思いますが、ブレーキパッドは均等に減りません!!
なぜならカートのブレーキキャリパーは殆どが2ポッド...。
これではブレーキパッドの全面積を均等にローターに押し付けることが難しい為、どうしてもキャリパーピストンの当たる部分の裏側が大きく減ります。
また、回転しているローターを止めようとする訳ですからパッドの上部と下部では減り方が変わってきます。
これがいわゆる「偏磨耗」というヤツです。
大きく偏磨耗してしまうとタッチや利きが悪くなる上、クリアランス調整が難しくなり、ブレーキの構造によってはキャリパーピストンに大きな負荷が掛かってしまい、トラブルの原因になります。

極端に偏磨耗した場合、一般的にはパッドを新品に交換します。
が、「ちょっともったいないよねぇ〜」という方にワンポイントアドバイス。

パッドの表面を削って、偏磨耗した部分を「真っ平ら」に修正するのです!!

すると、ローターとの摩擦で炭化したパッド表面も甦り、新品程ではないものの、利きも格段に向上!!パッドを最後まで使用できる上、新品パッドに交換するよりは安価で済みます。

 但しこの修正作業は手作業では難しいので加工設備のあるショップにお願いしましょう。
ちなみにエッフェガーラでは1SET¥2000でやってま〜す!

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