カントク直伝カート講座
皆さんこんにちは。
「チェーンを買いたいけど、何リンクを買ったらいいか分からない...。」というアナタ!
現物合わせで、何回も箱から出してたり、しまっったり....。
もう、これからはそんなことしなくても大丈V!
必要なチェーンの長さが計算でバッチリ解っちゃいます!!
それでは、はじまりはじまり...
●スプロケットのPCD(pitch circle diameter)
スプロケットにチェーンを巻き付けた時、チェーンのピンが形作る円の直径です。
スプロケットの歯数が変われば当然、PCDも変わってきます。
このPCDは、チェーンのリンク数を計算する際に必要になります。
チェーンのピッチをp、スプロケットの歯数をTとし、「一辺の長さがpの正T角形に外接する円の直径」として求めます。
PCD = p / (sin(180°/ T))
で求められます。
例えば、219サイズの場合ピッチは7.774mmですから、11丁のスプロケットならPCDは27.59mm、82丁のスプロケットならPCDは202.96mmになります。
●チェーンのリンク数
カートをセットアップする際に必要なチェーンのリンク数は、使用するチェーンのピッチ、前後スプロケットの歯数、前後スプロケットの軸間距離が分かれば計算可能です。
まず、フロントスプロケットの歯数をt、リヤスプロケットの歯数をTとします。
但し、t<T。
前後スプロケットの軸間距離をFRとします。
両スプロケットのPCDを計算し、さらに2で割って半径rとRとします。
例えば、t=11、T=82なら、rは13.80mm、Rは101.48mm。
次にチェーンの傾き角θを計算します。
直角三角形の2辺の長さから残りの角度を求める関数を用いて...
θ=arcsin((R-r)/FR)
例えば、t=11、T=82、FR = 217mmなら、θは23.83度になります。
このθを使ってチェーンのリンク数を直接計算しますが、複雑なのでL1、L2、L3と、三つに分けて計算します。
L1=(180-2θ)/(360/t)
L2=(180+2θ)/ (360/T)
L1はフロント
スプロケットに巻き付くチェーンのリンク数。
L2はリヤスプロケットに巻き付くチェーンのリンク数。
L3は直線部分のリンク数。三平方の定理を応用し、直線部分は2箇所ある為、2を掛けてあります。
例えば、
チェーンサイズが219(ピッチp=7.774)、フロントスプロケットが11丁、リヤスプロケットが82丁、軸間距離が217mmの場合...
L1=4.044、L2=51.857、L3=51.067となり、
L1+L2+L3=106.97リンクとなります。
実際には、106リンクのチェーンを使用してエンジンをやや後ろに積むか、
108リンクを使用してエンジンをやや前に積むか、という選択になります。
※docomo i アプリ対応の端末機をお持ちの方は、
エッフェガーラ携帯サイト
http://www.effegara.com/i-top.htmより、iアプリをダウンロードして、簡単にチェーンリンク数を計算する事が出来ます。
是非ご利用下さい。
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