カントク直伝カート講座

 いよいよ夏です!!
この時期は
キャブレターのセットが出しにくいですね〜。
エンジンがかからなかったり、かぶらせちゃったり、ボケちゃったり...。
先日のローカルレースでも何人か見受けられました。
そこで今回は気候とキャブセットについてお話ししましょう。
一般的なカートのキャブレターは走行しながら調整できるニードルジェット式で、セットの変更はカンタンです。

温度計、湿度計、気圧計でデータ取りをしていれば、よりいっそう気候の変化によるキャブセットの傾向がつかみやすくなるでしょう。
一般に気圧が高ければキャブ開度は開き、低ければ絞れます。

また、湿度が上がればキャブ開度は絞れ、湿度が下がれば開きます。

そして気温が上がればキャブ開度は絞れ、気温が下がれば開きます。

これらは空気中の酸素密度が影響するためです。
この中で
一番影響するのは気圧です!!(あくまでも熱ダレ等は無視した場合)

夏場の熱ダレ対策としてはスロー系統をやや濃くしておくか、チョーキングを入れながらの走行が効果的でしょう。

また、暑さでキャブレター内のガソリンが気化してしまう(パーコレーション)事があるので、エンジンを掛ける際にはガソリンを送ってから押しがけを始める癖をつけましょう。
あとは練習を重ね、自分の感覚を磨いて、いつでもどこでもバッチリセットできるようになることが大切です。

 ただし、きちっとメンテナンスされているキャブレターでなければ正常に作動してくれないことを頭に入れていおいてください。
PS.走行後は必ずキャブレター内に残っているガソリンを抜きましょう。
それだけでキャブレター内のパーツの劣化を抑え、急にキャブがボケたりする事も少なくなる上、オーバーホールの周期ものびるでしょう。

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