カントク直伝カート講座

 今回はフレームセットについてお話ししましょう。
といってもこれは本当に奥の深〜いモノ。
とてもこの「カート講座」のスペースでは書ききれません。
そこで、今回はそれに対する
「基本的な考え方」に触れてみます。  
一般に「○○を硬く」とか「軟らかく」と言いますが...
「硬い」と「軟らかい」ではどう変わってくるのでしょう。

単純に考えてみればお解かりの通り、硬い方が大きな荷重が掛けられます
では、できるだけ硬い方が良いのかというと、そうではありません。路面グリップとのバランスが大切です。

また、「長い」と「短い」(例えばトレッド??)では短い方が大きな荷重が掛けられます。
これもまた、バランスが大切です。
この、路面グリップとのバランスとは???   1つ例を上げてみましょう。    

 陸上競技の
「棒高跳び」「棒」を思い浮かべてみて下さい。
踏切の瞬間、棒の先端を地面に突きつける時、棒の先端はミゾにしっかりはまっている為、全くスライドしません。これはタイヤグリップで言うとグリップ無限大に高いのと同じ事。
そして次の瞬間、棒は大きくシナります。この棒が硬すぎれば棒はシナらず、選手は飛び上がるどころか大怪我をしてしまうでしょう。

また軟らかすぎれば、棒はシナりの限界を越えて、これもまた選手は高く飛び上がる事はできないでしょう。

「長い」と「短い」でも同じ事が言えると思います。
 フレームセットが棒高跳びの「棒」と比較して違う事は...
タイヤはミゾにはまらないですから、「グリップ力が一定にはならない」ということです。これが我々の頭を悩ませてくれるのです。
 最後に一つ言えることは、フレームセットを探すにしても、「棒」選びをするにしても、選手がミスなくプレイできていなければ非常に困難な事でしょう。

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