カントク直伝カート講座

こんにちは。今回は、フロントアライメント第2弾。
「キャンバー角」についてお話しましょう。
キャンバー角とは、クルマを前方から見た場合、タイヤの中心線と鉛直線のなす角度のことです。

上部が車体の外側に傾いている状態をポジティブ・キャンバー(+)といい、逆に車体の内側に傾いている状態をネガティブ・キャンバーと呼び(−)の記号をつけて表します。
 カートの場合、直進状態でキャンパー角はゼロとするのが基本セッティングですが、路面コンディションやコースレイアウトに応じてキャンバー角をつけることがあります。

例えば、タイヤが路面に対して垂直(キャンバー角ゼロ)でも、コーナリング時にフレームはロールする為に、路面とタイヤの接地面は垂直でなくなります。
この部分を補正するためにキャンバー角を調整するのが一般的ですが、路面コンディションやコーナーの形状、ドライビングスタイルによってフレームのロール量や方向が変わってくる為、高い解析力を持ったドライバーでないと、的確なセットアップは難しいところです。
 また、殆どのカートのフレームでは偏芯タイプのアジャスターを用いてこのアライメントを調整する為、「キャンバー角」と「キャスター角」が相互に影響してしまうのが欠点となっています。
実際、チーム員の中にもキャンバー角のことばっっっかり考えていて、キャスター角を見ると「メチャクチャ!」というヒトも...。

皆さんも気をつけてくださいね。

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