カントク直伝カート講座

 皆さんこんにちは。

「スプロケットを○○丁にしたらタイムが上がった!!」
そんな会話をよく耳に しますが...。

それは、同じ日の、同じ時間帯で、同じエンジン、タイヤ...というように、
「ギヤ比の変更」以外は同じコンディションでテストした結果なのでしょうか??
「大丈夫!そんなことは解っていますよ!!」というアナタでも、以外と盲点なのが『タイヤの外周』です。

タイヤ外周は言うなれば本当の意味での『最終減速』なのです。

例えば、

@エンジン回転15000rpm、ギヤ比10T*80T、タイヤ外周860mmとします。
  この場合、(15000/(80/10))*860=1612500mm/min

  これを時速に直すと
96.75km/h


これが、

Aエンジン回転15000rpm、ギヤ比10T*80T、タイヤ外周880mmになると

  同じ計算式で... 
99.0km/h


という様にタイヤ外周の変化は減速比の変化そのものなのです!!

ですから、タイヤを履き替えたときは必ず「タイヤ外周」をチェックするクセをつけましょう。

同じメーカーの同じタイヤでも、15〜20mmも違う事がある ので要注意!!
また、すり減ったタイヤから、目のあるタイヤに履き替えた場合は「外周」ばかりに気をとられないこと!!
目のあるタイヤに履き替えるということは、当然グリップがよく、コーナリング速度が上がるわけですから、その辺りもふまえてギヤ比をチョイスしましょう。

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