皆さんこんにちは。第1回目は動力系のメンテナンスについてです。
動力系のメンテナンスで一番大切なのは、動力の伝達部分。
そう、スプロケット&チェーンです。
スプロケ&チェーンのメンテ次第で、エンジンパワーの伝達効率は大きく変化します。
例えばエンジンの出力を10とします。きっちりメンテされた状態だとタイヤに9の動力が伝達されるとします。
ところが、チェーンが伸び、スプロケットの刃が減ってとがった状態だと、伝達動力は8や7以下にまで落ちるでしょう。これでは勝負になりません…。
では、どういうメンテナンスをすれば良いのか…?それは簡単です。
「チェーンに熱を持たせないようにする」のです。 |
チェーンが熱を持つと… |
@熱膨張でリンク間のピッチが大きくなる(チェーンが伸びる)。
Aピッチが大きくなると、スプロケットの刃のピッチと合わなくなり、チェーンでスプロケットの刃を削ってしまう。
Bスプロケの刃が削れると、駆動時にチェーンのリンクがスプロケの刃と刃の間でずれる為、伝達ロスが大きくなる。 |
チェーンに熱を持たせないようにするには、どうすれば良いのか…? |
@スプロケット&チェーンが汚れたまま使用しない。
Aまめにチェーンオイルを注す。
Bまめにチェーンの張りをチェックする。 |
最後にワンポイントアドバイス。
レース毎に「新品チェーン」を入れる人が多い様ですが、スプロケットも「練習用」と「レース用」に分けて用意しておくとGOODでしょう。 |
カントク直伝カート講座TOPに戻る |